2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧
量よりも質だ、と思うようになったのは、いつ頃からだったか。
男が女を必要とするほどには、 女は男を、必要としていない。
配偶者とは、 パートナーであり、 恋人であり、 兄であり、 弟であり、 親友であり、 戦友でもあり、 またある時は敵にもなるという、 摩訶不思議かつ何者にも代え難い存在。
好きな人が家に帰ってくると、 部屋の中がぱあっと明るくなる。 灯りが、ひとつ、増えたみたいに。
思い込みの色眼鏡をかけていることに気がついたら、 自分の手で外せばいいのに、これがどっこい難しい。 誰かに押さえつけられているわけでもないのに。 本当の世界が目に飛び込んでくるのが怖いのか?
もしも明日、世界の終わりが来るとしたら、 土鍋でとびきり美味しいご飯を炊いて、食べよう。 大好きな人たちと一緒に、一粒も残さずに、食べよう。
男と女は、違う夢を見ながら、 同じベッドの上で、躯を合わせている。
君ってヤツは本当に、とんでもなく自由で、 奔放で、自分勝手で、永遠にガキのまんま。 荒唐無稽文化財、の称号を与えてあげるよ。
嘘の言葉になら力を込められるのに、 本当の気持ちは、なかなか言えない。 本気の言葉に力を込めてしまったら、 ひび割れて、すぐに壊れてしまうよ。 それほどに、本心とは、繊細なもの。
ハートビート。 母の胎内に宿った時から、 この肉体を去り逝く時まで、 刻む、刻む、刻み続けるリズム。
人生の裏庭には、宝物がたくさん埋まっている。
向かい合わせに、ではなく、 隣に座りたい、と思うようになったら、 それは、恋のはじまり。
11歳の娘の寝顔は、まだまだあどけない。 もう、私の靴のサイズを追い越したというのに。 真夜中に、桃のような頬にそっと触れ、 あたたかな肌の匂いをかぐ。 こんな甘やかな時間を、 あと少しだけ。
似たもの夫婦より、違うもの夫婦の方がいいかもよ。 同じ穴に、はまってしまう可能性が少ないからね。
幼稚園児ですら、 「自分のことは自分でやりましょう」 と教えられているのに、 いい大人が、結婚すると、 「夫の身の周りのことは妻がやりましょう」 になっちゃうのって、おかしくない?
熱く焼けた大地をゆっくり冷ましていく、九月の風。