2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧
百合の雌蕊に滴る蜜には、誘惑という言葉がよく似合う。
今、この気持ちを言わなければ、 二人の関係が偽物になってしまうから、 薄氷の張った湖を歩くような思いで、 あなたと私の間にある距離へと踏み出す。
如月は、光の春と言うそうな。 サクラの硬く小さな蕾と共に、 その訪れを、待ち侘びる寒日。
大きな水たまりを覗き込むと、 空に落ちて行く感覚を味わえる。
この世界は、大きな大きな、一枚の織物。 表側だけでも、十分に複雑な色取りなのに、 ひょんな拍子に、裏側をちらり垣間見ると、 別の模様が、また、浮かび上がってくる。
純白のサンクチュアリ、 扉の向こうの秘密の場所。 あなたとふたりで愛を交わす度に、 この小さな祭壇に神が降りてくる。
本当に食べたくもないモノを 食べたいという気にさせられている 街に TVに あふれるコマーシャル 時にはカラダに聞いてみる 今、本当に、これを食べたい?
期待していなければ、 勿論、失望もしない。
言葉になりたい。 音楽になりたい。 食べ物になりたい。 咀嚼され、取り込まれ、吸収されて、 君の一部になりたい。
凍てつく夜空を、 滝のように流れ落ちる、 天の川をひしと抱く。 冬の大三角形。
夢はいつでもマーブル模様。 物語と現実が交じり合う中、 メタファーが見え隠れする。
ホコリだらけになった造花とか、 ロココ調に似せた安い家具とか、 はがれかけたネイルカラーとか、 いっそ無い方がいいもの、ってあるよね。
刻々と暮れ行く冬の夕暮れ。 橙から藍へのグラデーション。 完璧な色の饗宴を背景にして、 落葉樹の並木が影絵をつくる。
争い、奪い合おうとするのではなくて、 愛し合い、共有し合える三角関係なら、 ぜひとも経験してみたい。